海外旅行と言えばパスポートがないと始まりませんよね。
海外では、パスポートは身分証明書の代わりにもなる大切なものです。
そのパスポートを取得ためには、簡単に「はいどうぞ」というわけにはいかず色々と書類を揃えたり手続きをしたりしなければなりません。
私は新婚旅行が初の海外旅行でしたので、生まれて初めてパスポート申請に行きましたが、とにかく不備によるやり直しがないように、事前にしっかり準備をして取得しました。
そこで今回はその時の経験をもとに、パスポートを作る際の日数や金額、手順についてまとめてみたいと思います。
今からパスポートを取得する方に、少しでもお役にたてれば幸いです。
パスポート取得方法!日数・金額・手順を分かりやすくご紹介
まずはパスポート取得にかかる日数と金額についてですが、以下の通りになります。
- 申請日から実際に取得するまでにかかる日数
5日~10日前後
- 金額(20歳以上)
5年パスポート…11,000円
10年パスポート…16,000円
※未成年の場合は下記の通りです
12歳以上…11,000円(5年パスポートのみ)
0~11歳…6,000円 (5年パスポートのみ)
そしてパスポートを取得するまでの手順がこちらになります。
- 必要な書類を用意する
- パスポート用写真を用意する
- パスポートセンターに出向いて手続き
- パスポートが出来上がったら取りに行く
- 取得と同時に支払いをする
パスポートを取得する際は、パスポートセンターに直接行かないといけませんし、さらに書類の不備等があったら容赦なくやり直しとなります。
何度も行き来しなければならないのは面倒ですよね?
ですので、面倒でも、一発で申請・取得できるよう事前にしっかりと準備しておく必要があります。
それでは、一つずつ詳しくお話しさせていただきますね。
1. 必要な書類を用意する
パスポートを取得するために必要な書類がいくつかあります。
- 戸籍謄本あるいは戸籍抄本
- 住民票の写し
- 本人確認のための書類
- 過去に取得したパスポート
それぞれ、大事なポイントがありますので一つずつ見ていきましょう。
戸籍謄本あるいは戸籍抄本
戸籍謄本とは、同一の戸籍の人全員が記載されているものです。
同一戸籍の人が同時に申請する場合は、全員が載っている戸籍謄本が1枚あれば大丈夫です。
例えば私のように、夫婦で新婚旅行に行くという場合は、戸籍謄本に私と主人が記載されていますので1枚あればOK、ということになります。
対して戸籍抄本には、一個人の事のみが記載されています。
もし、パスポートを申請するのが自分ひとりだけで、家族の誰かと一緒に取得するわけではない、という場合は戸籍抄本があれば大丈夫です。
もちろん戸籍謄本で出してはいけないというわけではありませんが、無駄に個人情報を提出する必要はありませんのでね。
住民票の写し
これは都道府県によって対応が異なりますので、ご自身が申請するパスポートセンターのサイトなどで確認した方がいいですね。
ご参考までに、私が申請した山梨県ではこんな感じ↓でした。
原則として山梨県内に住民登録している方は不要。
ただし、以下に該当する場合は提出が必要。
- 最近2週間位に氏名が変わった場合
- 住民票を移動して間もない場合(2日間位)
- 住基ネットによる住民票の検索を希望しない場合
もし提出する場合は6か月以内に発行した住民票が必要になります。
本人確認のための書類
書類は下記の中から用意します。
ものによって、1種類で済む場合と2種類必要な場合がありますので要確認です。
- 1つでOKな書類…運転免許証、マイナンバーカード、船員手帳
- 2つ必要な書類…学生証、健康保険証、国民健康保険証、国民年金手帳など
運転免許証があれば一番手っ取り早いですね。(私もそれで申請しました)
2つ必要な書類については、パスポートセンターのサイト等にさらに細かく記載がありますので、そちらを参照してください。
過去に取得したパスポート
過去に取得した、すでに有効期限の切れたパスポートがあったら、念のためそれも持参するようにとパスポートセンターのサイトに記載がありました。
私は初めての取得なので持っていませんでしたが、主人が大学の卒業旅行の際に取得した古いパスポート(20年以上前の…)があったので持って行きました。
後で調べて分かったのですがパスポートって「国の所有物」になるので使い終わった後は返納が義務付けられているそうです…知らなかった…。
かくして主人の古いパスポートは無事にパンチで穴を開けられ、正式に「無効」の処理を済ませました。ちなみに無効処理後は自由に処分して良いそうです。
2. パスポート用写真を用意する
パスポート用の写真は結構厳しめに条件が決められています。
主な部分を紹介すると…
- サイズは縦45mm×横35mm
- 正面を向いていて焦点が合っていること
- 髪で顔が隠れていないこと
- 顔に影が無いこと
- メガネのレンズが反射していないこと
- 背景になにも映っていないこと
- 鮮明であること(ピンぼけなど注意)
一番手っ取り早いのはパスポートセンターにも設置されているような証明写真機で撮ることです。(費用は700~900円位)
機械でパスポート用に最適な形になるよう設定してくれるので、失敗もほぼないでしょうから確実で安心です。
あるいはスマホ等で撮影した写真をコンビニのデジタルプリントで印刷する方法もあります。(私はこの方法で写真を作りました)
この方法だと印刷代(200円)しかかからないので写真機で撮るよりは安く上がりますが、写り方やサイズなどの調整があるのでちょっとだけ手間はかかります。
個人的なことで言うと、私と主人はメガネユーザーなので、メガネの反射が一番気になりましたね。
どのくらい反射してるとダメなのかよくわからず、それが理由で撮り直しになるのも面倒なので、メガネは外した状態で撮影しました。
外した状態で撮った写真でも何の問題もないそうなので、メガネやコンタクトユーザーの方は念のため外して撮った方が確実かもしれませんね。
3. パスポートセンターに出向いて手続き
必要書類と写真が用意出来たら、いざパスポートセンターに向かいます。
ここでパスポート申請の為の手続きとして「一般旅券発給申請書」に記入をします。
注意したいのは記入ミスや書き間違えた場合、箇所によっては修正が出来ないので、もう一度最初から書き直さないといけません。
細心の注意を払って記入しましょう(笑)。
事前に自宅で書式をダウンロードして記入したものを持って行くという手段もありますが、その場合は折り曲げたり汚したりしないように注意が必要です。
時間があれば窓口で直接記入した方が良いかと思います。分からないことがあってもその場で聞けますし。
以下に、よくある失敗例をまとめましたので参考になさってください。
- 名前をローマ字で書くとき、全て大文字なのにうっかり小文字で書いてしまった
- 「し」を「SHI」と書くつもりが「SI」と書いてしまった
- 「本籍」を書く欄に間違えて「住所」を書いてしまった
- 「戸籍」に載っている住所と「現住所」が違っていた
(この場合は住所変更手続きをしないといけないのでやり直し)
全ての記入が終わったら、「受理票」をもらって帰ります。
これはパスポートを受け取りに行く際の引換証ですから失くさないように保管しておいてください!
4. パスポートが出来上がったら取りに行く
申請が無事に済んだら、だいたい5日~10日くらいでパスポートを受け取ることが出来ます。
この日数は各自治体によって異なります。
申請した際に、パスポートセンターの窓口で「〇日後にお越しください」と説明があるはずですので確認してください。
受取日になったら窓口にて出向いてパスポートを受け取るわけですが、この時にも注意が必要です。
それは、必ず本人が受取りにいかなければならないということです。
申請書を出す際には代理提出が出来ますが(手続きがすごくややこしいのであまりおすすめしませんけれど…)
取りに行くのはいかなる理由があろうとも本人が行かなければなりません。
子供の分であっても、妻の分であっても、かならず「実際にパスポートを使用する本人」が全員窓口に行かなければならないんです。
私も当然、夫婦で連れたって行きました。
5. 取得と同時に支払いをする
無事にパスポートを受け取ったら、ここで金額の支払いをするわけですが
窓口に直接現金を納めるのではなく、必要な額の収入印紙を購入して納めます。
収入印紙は、たいていパスポートセンター内で販売されていますのでその場で購入することができます。
大抵の場合、申請時にもらった「受理票」(引換証)に収入印紙を貼り付けるための欄が設けられていますので、そこに購入した収入印紙を貼り、窓口に提出すればOKです。
※ただし都道府県によっては、この流れも微妙に違うことがありますので、どういう流れで支払うのかは、窓口で確認してから行った方が確実です。
まとめ
パスポートを取得するための日数・金額・手順についてお話しさせていただきました。
もう一度、下記にまとめてみます。
- 申請日から実際に取得するまでにかかる日数
5日~10日前後
- 金額(20歳以上)
5年パスポート…11,000円
10年パスポート…16,000円
※未成年の場合は下記の通りです
12歳以上…11,000円(5年パスポートのみ)
0~11歳…6,000円 (5年パスポートのみ)
↓パスポートを取得するまでの手順。
- 必要な書類を用意する
①戸籍謄本あるいは戸籍抄本
②住民票の写し
③本人確認のための書類
④過去に取得したパスポート - パスポート用写真を用意する
- パスポートセンターに出向いて手続き
- パスポートが出来上がったら取りに行く
- 取得と同時に支払いをする
用意する書類がいろいろあったり、面倒な手続きが多いですが、だからこそ何度も手続きに行かなくて済むように、事前にしっかり確認していった方がいいですね。
今回ご紹介した内容は、ほとんどの場合に当てはまるとは思いますが、パスポート申請の細かいルールについては各都道府県・各自治体によって多少異なる部分もあります。
念のため、ご自身が訪れる予定のパスポートセンターの公式サイト等を一度確認してみることをおすすめします。
海外旅行を控え、パスポート取得に向かわれる方へ、少しでもご参考になれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
◇関連記事
海外旅行の外貨両替はどこで?便利な外貨宅配サービスがオススメ!