ヨーロッパ旅行の行き先として大人気の観光大国・ギリシャ。
日本人に人気なのはもちろん、欧米諸国からも観光客がたくさん訪れています。
しかし、近年のギリシャは経済危機による財政破綻など、あまり良いニュースを聞きません。
こう聞くと、
こんな時にギリシャ旅行って大丈夫なのかな?
と不安に思う方も少なくありませんよね。
そこで今回はギリシャの治安や、訪れた際の注意点などをまとめてみました。
ギリシャ旅行に行こうとお考えの方に、少しでもご参考になれば幸いです。
ギリシャの治安は?旅行前に知っておきたい6つの注意点!
ギリシャの治安について、旅行前に知っておきたいポイントは下記の6つです。
アテネのような都市部は…
- 昼間は大通りから外れないように!
- 夜間は出歩かないように!
- スリや物乞いに注意!
- デモやストライキに注意!
サントリーニ島などのリゾート地は…
- 基本的には安全!
- スリにだけは気を付けて!
アテネのような大都市と、サントリーニ島などのリゾート地では注意すべきポイントが違いますので、別々にご紹介させていただきます。
それでは、一つずつ詳しくお話しさせていただきますね。
1.昼間は大通りから外れないように!(アテネ)
アテネの中心地、国会議事堂前の「シンタグマ広場」や「プラカ地区」、高級ブランド店などが並ぶ「コロナキ地区」は観光客も多く、いつも賑わっています。
昼間の雰囲気は至って平和ですが、大通りを外れて1本細い道に入ると、人っ子一人通らない道だったりすることも…
大通りにはレストランやお土産店がたくさんあるので、何かあったらお店に駆け込んで助けを求めることが出来ますが、人気のない通りですとそういった対策がとれません。
念のため、昼間でもなるべく大通りから外れないように、そして人気のない所には行かないように注意してください。
2.夜間は出歩かないように!(アテネ)
昼間の平和な雰囲気とは打って変わって、アテネの夜はグッと危険度が増しますので注意が必要です。
ぼったくりバーへの勧誘!
夜になると、売春やぼったくりバーへの勧誘が頻発します。
観光客が多くいそうなシンタグマ広場や国立博物館周辺で特に多く発生しているようです。
フレンドリーに話しかけてきて「いい店知ってるよ」「一緒に飲もうよ」などと誘い、暴力団が経営しているバーに連れていき、後から高額の請求をする…という手口です。
基本的に、観光客に夜間に話しかけてくるような人物には警戒心を働かせ、相手にしないことが一番ですね。
麻薬常習者やホームレス!
ここ数年の経済危機により、失業者の増加が深刻になっているギリシャですが、特にアテネでは、失業者がホームレス化したり、麻薬に手を出したりする人が増えているそうです。
特に注意すべきなのは「中央市場」周辺です。
昼間は多くの買い物客で賑わっていて、昼間訪れる際には何の問題もありませんが、午後3時頃に市場が閉まるとサーーっと潮が引くように人気が減っていきます。
日が暮れると、麻薬常習者や麻薬の密売人などが集まり始め、揉め事やトラブルなどが多発していて大変危険です。
また、中央市場に近い「オモニア広場」も注意したい場所です。
廃ビルに不法滞在移民やホームレスなどが住み着いて、スラム化が進んでいる地域で、アテネの地元民の人々も「あそこは危ない」と認識しているエリアです。
いずれの場合も、昼間歩くぶんには問題ありませんが(それでも人気のない通りには十分注意が必要です)夜間は危険が多いので、むやみな外出は控えた方が良いでしょう。
3.スリや物乞いに注意!(アテネ)
アテネではプロのスリ集団がいたり、物乞いが頻繁に現れます。観光客は特に被害に遭いやすいので、くれぐれも注意が必要です。
スリの対策法
アテネでのスリの主な手口は、人混みの中で一人のターゲットを集団で取り囲み、気づかれないように財布を抜き取る、といったものです。
1人でもやっかいなスリですが、それが集団で手を組んでいるのですからこちらも十分な警戒が必要です。
貴重品やバッグから目を離さない、常に手を添えておく等の対策はもちろん、妙に近づいてくる人物がいないか、常に周囲を警戒しましょう。
警戒心があるそぶりを見せれば、スリのターゲットになりにくいです。
物乞いの対処法
アテネのレストランやカフェでは、屋外のオープンテラス席が多く、食事をしている間に物乞いが頻繁にやってきます。
もっとも効果的な対処法は相手にしないことです。
目を向けることもせず、まるで存在に気付いていないかのように振る舞っていれば、そのうち諦めて、他のテーブルへ移動します。
物乞いは同情心を誘うようなこと(家族が病気でお金が必要とか)を言ってきたり、そういう内容が書かれたメモを勝手にテーブルに置いてきたりします。
日本人の感覚でいうと無視するのは良心が痛むかもしれませんが、無視するかキッパリ「NO!」と言わないと、次から次へとたかられてしまいます。
4.デモやストライキに注意!(アテネ)
ギリシャの中心地であるアテネでは、長年続く経済危機や、それに伴う財政再建策への反発などで、デモやストライキがよく起こっています。
デモについて
デモといっても大半はプラカードを掲げた人々が行進する程度のものが多いですが、たまに、テレビのニュースで見るようなデモ隊と警官隊が衝突するような事態にも発展することもあります。
もしそういった場面に遭遇したら、見物したりせずすぐにその場を離れてください。
ストライキについて
ギリシャに限らず、欧州ではストライキは普通のことであり、実際にあちこちで行われています。
旅行者にとって一番困るのは交通機関のストライキです。
鉄道やバスがなかったらどこにも行けませんし、飛行機が飛ばなかったら帰国できません…(;^ω^)
こればかりは運としか言いようがありませんが、ギリシャのストライキは大半が事前に予告されますので、常にネットで情報収集をして不測の事態に備えておくといいですね。
サントリーニ島などのリゾート地では?
同じギリシャ国内でも、サントリーニ島やミコノス島などのリゾート地とアテネでは雰囲気も注意点も違ってきます。
ここからはサントリーニ島などのリゾート地の治安についてお話ししますね。
1.基本的には安全!
サントリーニ島やミコノス島などのリゾート地は、アテネと違っていたって平和です。
私は実際にケファロニア島というリゾート地に行きましたが、観光客も多く、お店もたくさんあるので、治安の面で危険なエリアというのはほとんどありませんでした。
夜になっても開いているお店が多く、観光客もたくさん出歩いているので、夜に出歩いても心配することはないでしょう。
ただし、リゾート地ではパーティー気分で「ウェーイ♪」となっている人々も結構いるので、無用なトラブルに巻き込まれないためにも、騒いでる集団などがいたらなるべく近づかない方が賢明です。
2.スリにだけは気を付けて!
サントリーニ島などは世界的に有名な観光地ですので、訪れる観光客の数も半端ではありません。
特に夏休みのトップシーズンは人でごった返していることも。
そこで現れるのが、そう、スリです!
特にサントリーニ島で夕日がきれいに見えるスポット「イアの古城」には山のように人が押し寄せます。
夕日に見とれて荷物から目を離すことのないよう、十分に注意が必要です。(スリもそれを狙っています)
まとめ
ギリシャの治安について、旅行前に知っておきたい6つのポイントをご紹介いたしました。
最後にもう一度まとめてみますね。
アテネのような都市部は…
- 昼間は大通りから外れないように!
- 夜間は出歩かないように!
- スリや物乞いに注意!
- デモやストライキに注意!
サントリーニ島などのリゾート地は…
- 基本的には安全!
- スリにだけは気を付けて!
サントリーニ島などのリゾート地はスリに気を付けるなど、最低限の警戒は必要ですが、基本的に安全で、夜間でも外出できます。
対してアテネの場合は、夜間はまず出歩かない方が良いでしょう。
危険なエリアというのはだいたい決まっていますので、事前にネット等で情報収集をし、怪しい場所には絶対に近寄らないようにしてください。
もちろん、昼間出歩く分にはアテネの街も平和ですが、警戒心は常に持っておくことが大切ですね。
これからギリシャ旅行を予定されている方へ、少しでもご参考になれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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