海外に旅に出る際、当然ですが必ず出国審査があります。
その時に保安所で手荷物検査があるのですが、手荷物には持ち込めない禁止物や、液体類の持ち込みの制限など、けっこうややこしい決まりがあります。
気を付けたいのは「これは持ち込めませんよ」と判断されたものは、その場で没収されてしまうという点です!
そんな事態にならないためにも、旅行前には今一度、飛行機内に持ち込めるもの、持ち込めないものを確認しておく必要があります。
そこで今回は、私が新婚旅行に行った際の経験をもとに、国際線の手荷物検査で必要な確認事項について、お話しさせていただきます。
これから海外旅行に出掛けようという方に、少しでもお役に立ちましたら幸いです。
機内持ち込み荷物、液体や禁止物を今いちど確認しよう!
国際線の飛行機内に持ち込む手荷物について、要確認事項は以下の通りです。
- まずは持ち込み禁止物を確認しよう!
- スーツケースに入れるべきものと手荷物は明確に分けて!
- スーツケースOK・手荷物NGなものを確認!
- 逆に、手荷物OK・スーツケースNGなものを確認!
一般的な感覚で考えれば、そんなに難しいことはないと思います。
一度覚えてしまえば簡単です。さっそく一つずつ詳しくお話ししていきますね。
1.まずは持ち込み禁止物を確認しよう!
飛行機に一切持ち込めないもの、それは危険物の類です。
爆発の恐れがある、燃えやすい、人に危害を加える可能性があるものは、原則として一切持ち込めません。
ガスや燃料、火薬、毒性のもの…何となく想像がつくと思いますが、次に挙げるものも意外と持ち込めないので注意が必要です。
- 化粧品、医薬品以外のスプレー類
- 殺虫剤や農薬
- 漂白剤
- オイル類・塗料
- クラッカーや花火
化粧品、医薬品以外のスプレー類
制汗スプレーやヘアスプレー、冷却スプレー等、本体の表示に「化粧品類」「医薬品類」と記載があるものは持ち込めますので大丈夫です。
問題はそれ以外のスプレー缶です。
例えばキャンプで使うガスボンベや、スポーツで使う酸素ボンベなどです。
見分けるポイントは、スプレー缶に「火気と高温に注意」の表示があるかどうかです。
この表示があった場合は、引火性物質とみなされますので飛行機に持ち込むことは一切できません。
殺虫剤や農薬
虫が多い地域に行く時など、殺虫剤が欲しくなる気持ちは分かりますが、これらは毒物扱いになるので、量にかかわらず一切持ち込めません。
漂白剤
長期の旅行などで、滞在先で洗濯するから洗剤と一緒に持って行こう!と思うかもしれませんが、漂白剤は酸化性物質なので危険物とみなされます。当然持って行くことは出来ません。
オイル類・塗料
オイルタンク式のライターや、ライター用のオイルも持ち込めません。
(100円ライターやZIPPOは大丈夫です)
これらは引火性物質とみなされます。
また、カラースプレーなどの塗料も同様の理由で持って行くことができません。
クラッカーや花火
花火はともかくとして、クラッカーもダメなので要注意です。
旅先で挙式などのパーティーがあってそれに使いたい、ということもあるかもしれませんが、飛行機に持ち込むことは一切できませんので、現地で購入しましょう。
2.スーツケースに入れるものと手荷物は明確に分けて!
絶対に持っていけないものが分かったところで、次は
スーツケースに入れて預けるのはOKだけど、手荷物として持って行くのはNG!(あるいはその逆も)
という持ち物を見ていきましょう。
預けるか手荷物かで、持ち込めないものも変わってくるのですが、代表的なのは以下のようなものです。
↓スーツケースOK・手荷物NGなもの
- 刃物や先が尖ったもの
- ゴルフクラブ等の長いもの
- 100mlを超える化粧品
↓手荷物としてOK・スーツケースNGなもの
- 電子機器類
- ライターやマッチ類
スーツケースを預けてしまった後では、やり直しがききませんので(笑)この2つの仕分けは慎重に行いたいですね。
3.スーツケースOK・手荷物NGなものを確認!
まずはスーツケースに預けるのはOKだけど、手荷物で持ち込むのはNG!というものから見ていきましょう。
刃物や先が尖ったもの
ハサミやカッター、ナイフ等の刃物や、先のとがった工具などは、スーツケースに入れて預けるぶんには良いですが、手荷物として機内持ち込みはできません。
ただし、眉毛切りハサミやつめきり、T字カミソリなど、小さいものなら持ち込み可能です。
ゴルフクラブ等の長いもの
ゴルフクラブやバット、サーフボード等、長いものは機内持ち込みはできません。
が、長さが60cm以下の物は持ち込みできます。
例えば釣り竿や、登山に使う杖など、とにかく長さが60cm以下であれば大丈夫です。
100mlを超える化粧品
長期の旅行などでは、持って行く化粧品の量も増えますよね。
スーツケースに入れて預ける分には、何をどれだけ持って行こうが問題ないのですが、機内持ち込みとなると注意が必要です!
機内に持ちこめる化粧品の量は、1種類につき100ml以下と厳しく制限されています。
それ以上の容量のものは、スーツケースに入れて預け入れるようにしてください。
うっかりスーツケースにしまい忘れた!なんて場合、その化粧品は容赦なく没収されてしまいますので、ご注意ください。
(液体物の持ち込みについては別記事にまとめましたのでご覧ください)
また、物によっては100ml以下でも持ち込めない液体類もあるので、旅行前に国土交通省のサイトで確認してみると間違いないです。
4.逆に、手荷物OK・スーツケースNGなものを確認!
今度は反対に、手荷物として持ち込むのはOKだけどスーツケースに入れるのはNG!というものを見ていきましょう。
電子機器類
モバイルバッテリーやカメラ、スマホ、電子タバコ等の電池類はスーツケースに入れずに、手荷物として持ち込みましょう。
これらの電子機器類には主にリチウム電池が使われているのですが、気圧の変化や内部ショートなど、何らかの不具合が起きた際に発熱する恐れがあるんです。
もし貨物室内のスーツケースの中で発熱したり発火してしまったら、大変危険ですよね。
それに、そもそもこういった電子機器類は貴重品でもありますので、電池のことを抜きにしても手荷物として機内に持ち込んだ方がいいかと思います。
ライターやマッチ類
これも、預け入れたスーツケースの中で発火したりしては大変ですから、機内持ち込みにしましょう。
ZIPPOや100円ライター、安全マッチ等、一人につき1個まで持ち込みできます。
ただし「持ち込み禁止物」であるオイルタンクのライターは持っていけませんのでご注意ください。
ちなみに、ライターが持ち込めるからといって機内で喫煙できるわけではございませんのでお気を付けください(笑)
まとめ
国際線の飛行機内に持ち込む手荷物について、注意すべき確認事項についてお話しさせていただきました。
もう一度下記にまとめてみますね。
1.まずは持ち込み禁止物を確認しよう!
- 化粧品、医薬品以外のスプレー類
- 殺虫剤や農薬
- 漂白剤
- オイル類・塗料
- クラッカーや花火
2.スーツケースに入れるべきものと手荷物は明確に分けて!
3.スーツケースOK・手荷物NGなものを確認!
- 刃物や先が尖ったもの
- ゴルフクラブ等の長いもの
- 100mlを超える化粧品
4.逆に、手荷物OK・スーツケースNGなものを確認!
- 電子機器類
- ライターやマッチ類
持って行くこと自体がNGなものはもちろんですが、
スーツケースに入れちゃダメ、手荷物に入れちゃダメ、というものも意外にありますので、旅行前にはしっかりと確認したいですね。
入れ間違えたせいで、うっかり没収なんてことになったら悲しいですから…( ;∀;)
これから海外旅行に向かわれる方に、少しでもお役に立ちましたら幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
◇関連記事