前回「飛行機に持ち込めるもの、持ち込めないもの」のお話しをさせていただきました。
その中でも少し触れましたが、「国際線の機内に液体を持ち込む」際にはかなり細かくルールが決められています。
このルールは2007年3月より定められたものですが、毎年海外旅行シーズンになると「手荷物検査で液体を没収された!」という話が後を絶ちません。
そこで今回は「国際線の機内に液体を持ち込む際の注意点」について、お話しさせていただきます。
一度覚えてしまえば簡単ですので、これから海外旅行に向かおうとお考えの方に、少しでもご参考になれば嬉しいです^^
機内へ液体を持ち込む時の注意点!国際線に乗る際は要確認!
機内へ液体を持ち込む時の注意点は以下の通りです。
- 液体物は必ず100ml以下の容器に入れる!
- 容器をすべて透明なジッパー袋に入れる!
- 少しでも水分を含むものは「液体」扱いになる!
- 医薬品や離乳食などは説明すれば袋に入れなくてOK
- 飲み物は保安検査場を通過した後に買えばOK
少々手間ではありますが、これをちゃんとやっておかないと、大切な化粧品等を没収されてしまうことになります。
それでは一つずつ詳細にお話ししていきますね。
1.液体物は必ず100ml以下の容器に入れる!
飛行機内に持ち込みたい液体物は、どんなものでも100ml以下の容器に入っていなければなりません。
よくあるカン違いで、
中身の液体が100ml以内に収まっていれば、べつに容器は大きくてもいいんじゃない?
と思いがちですがそれはダメです!
容器が100ml以下でないとダメなんです。
たとえば、100mlの化粧水を、200mlの容器に入れていった…なんてのはNGですのでご注意ください。
なお、わざわざ100mlの容器を買ってきて移し替えたりしなくても、トラベル用のミニサイズの化粧品などをそのまま持って行くとラクでいいですよ。
本体に〇〇gとか〇〇mlの表示があるはずですのでそれを見て100ml以下のものを選んでください。
2.容器をすべて透明なジッパー袋に入れる!
100ml以下の容器に液体物を詰めたら、今度はそれをさらに透明なジッパー付きの袋に入れる必要があります。
このとき注意したいのが、
- 透明なプラスチック製の袋であること
- たてよこ合計40cm以内の大きさの袋であること
です。
代表的なものでいえば、ジップロックが思い浮かぶと思います。
あんな感じの、透明で開け閉めが可能な袋であればOKです。
サイズについては20cm×20cmのサイズを買えば間違いないですね。
なお、マチが付いたものだと、容量が1リットルを超えてしまうため使用することができません。マチ無しのものを購入してください。
なお、機内に持ち込めるのは一人一袋までと決められています。
この透明なジッパー袋に入りきらない液体物は、機内には一切持ち込めません。
あれもこれもと入れようとすると意外と入らなくて困りますので、持って行くアイテムは厳選して選びたいですね。
ちなみにカン違いしがちですが、これはあくまで「機内に持ち込む液体物」に対する制限です。
飛行機に預け入れるスーツケースには、大きさや量の制限もなく普通に持って行けますのでご安心くださいね。
3.少しでも水分を含むものは「液体」扱いになる!
「液体」の定義は意外と厳しくて、少しでも水分を含んでいたらそれは「液体物」とみなされます。
私が調べた中で、え?これも?と思ったのが…
- 歯磨き粉、ヘアワックス、マスカラ
- 缶詰、ヨーグルト、プリン、ゼリー
- 味噌、わさびなどのペースト状調味料
ほぼほぼ固形物じゃん!と言いたくなるようなものもありますよね(笑)
このように見た目が液状でなくても、水分を含んでいるということで、液体物とカウントされてしまうものが意外と多いので注意が必要です。
これらのものを機内に持ち込みたい場合も、もちろん100ml以下の容器に入れたうえで、透明なジッパー袋に入れなければいけません。
4.医薬品や離乳食などは説明すれば袋に入れなくてOK
液体の薬やコンタクトレンズの保存液、離乳食や赤ちゃんのミルクなど、機内でも必ず使う必要なものは、100ml以下の容器に入れなくても、またジッパー袋に入れなくてもOKです。
ただし、保安検査場で検査員に申告するのは必要ですので、忘れずに検査員に申し出てください。
5.飲み物は保安検査場を通過した後に買えばOK
保安検査場を通過する前に買ったドリンクなどは、機内に持ち込むことができません。
よく、検査場付近で飲みかけのペットボトルを一気飲みしている方を見かけますが、あれは持ち込めないから飲んで消費しているんですね(笑)
保安検査場を通過した後に自販機や免税店で購入した飲み物は問題なく持ち込めますので、飲み物を買うなら保安検査場を通過した後にするといいですね。
飲み物で気を付けたいのは、エコボトル等にウッカリ飲料が入った状態のまま保安検査を受けてしまうことです。
液体物として没収される場合は容器ごと持って行かれてしまいますので、中身は捨ててもいいからボトルは返して、と言っても聞き入れてもらえません。
中身が空であれば何の問題もないので、保安検査場に行く前によくチェックしたいですね。
まとめ
国際線の機内へ液体を持ち込む時の注意点について、お話しさせていただきました。
以下にもう一度、まとめてみますね。
- 液体物は必ず100ml以下の容器に入れる!
- 容器をすべて透明なジッパー袋に入れる!
- 少しでも水分を含むものは「液体」扱いになる!
- 医薬品や離乳食などは説明すれば袋に入れなくてOK
- 飲み物は保安検査場を通過した後に買えばOK
100ml以下と聞くと、なんだか少なくて不安に感じますが、飛行機の機内に持ち込むもので、そんなにたくさんの量が必要になるものってほとんどないです。
私が持ちこんだのは歯磨き粉、保湿クリーム(顔とハンド兼用)、ヘアワックスくらいでした。
飛行機に預け入れる荷物(スーツケース等)には、これらの制限を気にせずに好きなだけ詰めていけますから、機内には本当に必要最低限な分だけ入れていけば良いと思います。
一見ごちゃごちゃして見える液体物のルールですが、上記のことに気を付ければまず大丈夫でしょう!
(ただし、乗り継ぎする国のルールによっては、出発前に買った飲料物が没収される場合もあります。念のためご利用になる航空会社の公式サイト等をご確認ください)
これから海外旅行に向かわれる方に、少しでもご参考になれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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