こんにちは、たちよです。
クルーズ旅行で一番重要なのは、なんといっても「船選び」。
ひとことで「クルーズ船」といっても、その種類は数百隻にも及び、特徴も様々です。
ご自分のお好みと合致する船を選ぶことができれば、その船旅はもはや成功したも同然!
逆に、好みに合わない船を選んでしまうと、旅の楽しさは半減してしまいます。
そのくらい、船選びは重要なファーストステップといえるんですね。
そこで今回は、クルーズ旅行に行ってみようかな…とお考えの方に向けて【クルーズ客船を選ぶポイント】についてお話しさせていただきます。
クルーズ旅行にご興味がある、あるいはご検討中の方に、少しでもご参考になれば幸いです。
代表的なクルーズ会社のチャート一覧
まずは分かりやすく図で表してみます。
数あるクルーズ会社の中から代表的な16社を選び、船の雰囲気と乗船料金を軸にチャートを作成してみました。
※このチャートはクルーズ予約サイトの乗船料金や実際に乗船された方のお話などを参考に、あくまで管理人の個人的見解でまとめたものです
このチャートをもとに、船の選び方・ポイントについてお話ししていきますね。
【クルーズ船の選び方①】船のランクから選ぶ!
クルーズ船には大きく分けて3つのランクがあります。
日本風に言うと、下から「松・竹・梅」のような感じですね。まずはこのランクからどの船がご自分に合っているかを絞り込んでみましょう。
カジュアル船
乗船料金が安価で、子供向けのプログラムが充実しているためファミリー層に人気が高い船です。いわゆる大衆向け客船で、ドレスコードも比較的ゆるく気軽な雰囲気。船内にスケートリンクやウォータースライダーが設置されているなど、さながらひとつの街のよう。
大型客船が多いのも特徴で、最大級の大きさだと乗客数が6,000人を超えることも。
プレミアム船
カジュアル船より一段上のランク。食事の質やサービスのレベルが上がり、乗船料金もやや高くなります。船内は落ち着いた雰囲気で乗客の年齢層も若干高め。ドレスコードは「スマートカジュアル」を採用している船が多く、ある程度の上品さが保たれていれば特別なフォーマル服を用意する必要はありません。
船の規模は中型船が多く、乗客数は約1,700名ほど。乗客と乗員のバランスも良いため安定したサービスが受けられます。
かの有名な船「クイーンエリザベス」もこのクラスになります(船会社名はキュナードライン)
ラグジュアリー船
プレミアム船よりもさらにワンランク上の高級客船。一流シェフの手掛ける上質な食事、一流ブランドのアメニティ―など、高級ホテルのような好待遇が受けられます。当然、乗船料金はかなり高いです。ドレスコードもきっちりしている船が多く、さながらセレブの集まるパーティーのよう。
きめ細かいサービスを提供するため、船のサイズは中型船~乗客数700名程度の小型船が多いのも特徴。スタッフも洗練された接客でもてなしてくれます。
管理人のおすすめはバランスのとれた「プレミアム船」
以上の特徴をご自分のお好みに照らし合わせて、まずはどのランクの船がご自身に合っているかをチェックしてみてください。
どうしても決め手に欠ける、悩んでしまうというのであれば、船旅ならではの優雅な雰囲気を味わえて、なおかつそこまで乗船料金が高くない「プレミアム船」をオススメします。
カジュアル船ほどくだけすぎず、かといってラグジュアリー船ほどハードルが高くないので、最初の乗船にはピッタリですよ!
【クルーズ船の選び方②】年代・家族構成から選ぶ
年代や家族構成も、クルーズ船を選ぶ上では大事な基準になります。ポイントは
- お子様が一緒か?
- 足腰が弱い方や高齢者が一緒か?
この2点になります。詳しくお話しさせていただきますね。
お子様が一緒にいる場合
一緒に船に乗るメンバーにお子様がいらっしゃる場合、答えは一択です。
「お子様向けのプログラムが充実した船」を選びましょう。
クルーズ旅行中は船内で過ごす時間もかなり多いので、こういったお子様向けプログラムが無いと子供さんが飽きてしまいます。
ファミリー向けの大型カジュアル船であれば、たいていお子様向けのプログラムが揃っていますので、お子様がご一緒の場合はお子様優先でこのタイプの船を選びましょう!
ほとんどのキッズルームではお子様を預かってくれますので、子供たちが楽しく遊んでいる間に、大人は景色を眺めたりアフタヌーンティーを楽しんだりカジノに行ったりすることができます。お互いにとってwin-winですね。
足腰の弱い方や高齢者が一緒の場合
足腰の弱い方や高齢者の方が一緒の場合は、あまりに巨大すぎる大型船はオススメしません。
クルーズ船は縦に長いため、上下の移動はエレベーターで楽々ですが、前後の移動は自力で歩く必要があり、当然船が大きければ大きいほど足腰の弱い方や高齢者の方には結構な負担になります。
大型船の中には船の全長が350mを超えるものもあり、もし客室が前方だった場合、そこから船尾のレストランへ食事に行くのに往復で600m以上歩かなければならず、時間にして10分程度はかかります。
体力には自信がある、むしろ運動になって良いわ!という方でしたら何の問題もありませんが、 これだと移動だけで疲れてしまいますよね。
この不安を解消するには、全長が200m程度の中型船を選ぶのがオススメです。
このサイズの船ですと必要な設備がコンパクトにまとまっているため、船内の移動にかかる負担をかなり抑えることができます。
お子様も高齢者も一緒、という場合は?
小さい子供もいて、おじいちゃんおばあちゃんも一緒に行くんだけど、この場合はどうしたらいいの?
その場合は、お子様向けのプログラムが充実していることを最優先に選ぶべきだね
大人はどんな船に乗ってもそれなりに楽しめますが、お子様の場合は、やはり子供向けの設備やプログラムがないと退屈してしまいかわいそうです。
一緒に船に乗るメンバーの中にひとりでもお子様がいらっしゃるなら、とにかくお子様が楽しめるかどうかを最優先して選びましょう。
でも子供向けプログラムがあるのは大型カジュアル船が多いんでしょ?おじいちゃんおばあちゃんには負担がかかっちゃうんじゃない?
その問題は、船の真ん中に近い客室を予約することで解決するよ
足腰の弱い方や高齢者へのフォローとして有効なのは船の真ん中に近い客室を予約することです。
ここに客室を確保できればエレベーターも近いですし、船の前方へ行くにも後方へ行くにも、移動の負担が少なく済みます。
寄港地観光に出掛ける時の船の乗り降りも、真ん中の客室の方が無駄がありません。
【クルーズ船の選び方③】旅の目的別に選ぶ
そもそもクルーズ旅行に何の目的で行くのか?それによって選ぶ船も大きく変わってきます。
代表的な例をいくつか挙げますと…
これらもひとつずつ、詳しく見ていきましょう。
家族連れのファミリー旅行
先ほどの「年代・家族構成から選ぶ方法」と少しかぶりますが、ファミリー旅行の場合は下記のポイントを重視して船を選びましょう。
子供向けプログラム
子供向けプログラムについては先ほどもお話ししたので省略しますが、お子様が船旅で退屈しないためにも子供向けの設備がある船を選ぶようにしましょう。
ファミリールームの有無
家族みんなで一つの部屋に泊まりたいという場合は、ベッドルームが2つあるファミリールームや、隣り合った客室を内側ドアで自由に行き来できるコネクティングルームが充実した船を選ぶとgood。
子供料金の設定
最後にファミリー旅行で一番注目すべきポイントは「子供料金の設定」があるかどうか。
ファミリー層に人気のMSCクルーズやコスタクルーズでは、なんと「18歳未満の子供は無料」という破格のプランを提供しています!
おとな2人に対して、同室の子供2人までが無料になるよ!
通常、子供料金というと「未就学児まで」とか「小学生以下」という条件のものが多いのですが、高校生までが子供として見なされるわけですね。これは大変お得です!
ファミリーでクルーズ旅行に行かれるなら、この「子供料金」がお得な船を優先して選ぶのが一番良いでしょう。
定年退職後の熟年旅行
定年退職後のごほうび旅行として優雅な船旅を楽しまれる場合は、下記のポイントを重視して船を選びましょう。
船内の移動の負担が大きすぎないか
先ほどの「年代・家族構成から選ぶ方法」と内容がかぶりますが、 船内での移動はエレベーターを除いてすべて徒歩になります。そのためあまりにも巨大な大型カジュアル船だと、レストランや劇場への移動だけで疲れてしまうなんてことも。
動線の負担を少なくしたいなら、全長200m程度の中型船で、なおかつ落ち着いた雰囲気のプレミアム船を選ぶのがオススメです。
レストランの着席方法
クルーズ船のレストランには主に2つの着席方法があります。
- 着席する時間・テーブルを指定される「フィクストシーティング(指定席制)」
- 好きな時間に食べられる「フリーシーティング(自由席制)」
指定席制は他の乗客の方と相席になることが多いため、2人だけのプライベート感を重視するなら「フリーシーティング」を採用している船を選ぶと良いでしょう。
和食の提供があるかどうか
クルーズ船の料理は基本的に洋食が多いので、旅の途中で和食が恋しくなることもあるでしょう。
近年の日本食ブームもあってか、最近ではビュッフェレストランにお寿司や刺身を置いている船や、日本食レストランが入っている船もあります。
時々「アジア系レストラン」の入った船も見かけますが、そこで提供される和食はちょっと首をかしげてしまうような「なんちゃって日本食」が多いです😅
ちゃんとした和食が無いとイヤだという方は、日本食レストランが入った船を選ぶのが良いでしょう。
バスタブやお風呂の設備
「一日の疲れを湯船に浸かってしっかり取りたい」
日本人であればほとんどの方がこう思うのではないでしょうか。ましてや中高年の方ならなおさらです。
クルーズ船は欧米文化に合わせて作られているため、基本的に客室にはシャワーのみ、バスタブはスイートのような一部の客室にしか設置されていないところがほとんどです。
しかし中には例外もあり、以下の船にはバスタブやお風呂が充実しています。
こういった船を選ぶか、あるいはプールジャグジーに浸かるという方法もあります。プールはどのクルーズ船にもありますし、38度ほどの温水なので、ちょっとした温泉気分が味わえますよ。
ハネムーン
一生に一度のハネムーンにクルーズ旅行は最適です!(私も新婚旅行は地中海クルーズに行きました)
以下のポイントに重きをおいて船を選べば、最高の思い出に残るハネムーンが実現するでしょう。
レストランの着席方法
先ほどの「熟年旅行」の項でもお話しした通り、クルーズ船のレストランには主に2つの着席方法があります。
- 着席する時間・テーブルを指定される「フィクストシーティング(指定席制)」
- 好きな時間に食べられる「フリーシーティング(自由席制)」
指定席制は他の乗客の方と相席になることが多いため、2人の時間を大切にしたいハネムーンではちょっと遠慮したいですよね。ここはぜひ 「フリーシーティング」を採用している船を選びましょう。
客室や船全体の雰囲気
せっかくのハネムーン、やはり優雅でロマンチックな雰囲気は重視したいですよね。
客室はベランダ付きのお部屋がオススメです。昼は日光浴を楽しみ、夜は港の美しい夜景を眺め、朝ごはんはルームサービスを頼んでベランダで優雅にいただく…船旅の特別感を一気に味わうことができますよ。
2人きりのロマンチックな時間を大切にしたいなら、どちらかというとファミリーの多いにぎやかなカジュアル船よりも落ち着いた雰囲気のプレミアム船がオススメです。
例外として、ディズニーが好きなカップルには「ディズニークルーズ」もオススメします。
ディズニーランドやディズニーホテルで結婚式を挙げようと思うと何百万もかかりますが、ディズニークルーズなら安いもので10万円台から乗船できるコースもあります。
ディズニーキャラクターに祝福してもらえる船上挙式プランもあるので、ディズニー好きにはきっと最高の思い出になるでしょう!
ハネムーン特典の有無
いまお話ししたディズニークルーズのように、クルーズ船にはハネムーナー向けのプランや特典を打ち出している船もあります。
船上のチャペルで挙式やセレモニーを挙げられたり、シャンパンサービス、スペシャルレストランへの招待など、船によって特典は様々です。
せっかくハネムーンで利用するのであれば、こういった特典も船を選ぶ判断材料にしてみてください。
ちなみに私たちが新婚旅行で乗船したオーシャニアクルーズは、特にハネムーンプランが設定されている船ではないのですが、スタッフさんの計らいでケーキのサプライズプレゼントをいただきました😍
まとめ
クルーズ船の選び方を、様々な条件とともにご紹介させていただきました。
最後にもう一度チャートを確認してみましょう。
- 家族旅行やカジュアルな雰囲気が好きなら「にぎやか・ファミリー向け」
- 新婚旅行や熟年旅行であれば「優雅・落ち着いた雰囲気」
あとは予算に応じて選ばれるとよろしいかと思います。
クルーズに求めるものは人によって異なります。高い船だから良いというわけではなく、いかに自分との相性が良い船を選ぶかどうか、船旅の成功はここにかかっています。
パンフレットを取り寄せてみよう!
気になる船があれば、ぜひパンフレットを取り寄せてみてください。
実はパンフレットの写真に写っているモデルを見ると、その船がターゲットにしている客層が分かるんです。
ファミリー層に来て欲しい船なら家族連れや子供の写真、熟年旅行に来て欲しい船ならシニアカップルの写真が使われている…といった具合になっているので、より船を絞り込む判断材料になりますよ。
パンフレットを申し込むなら、JTBクルーズがオススメです。
クルーズ船の取り扱い数も数多く、何より大手のしっかりした会社なので安心できます。
ぜひ、色んな船を知って実際に乗船し、素敵な船旅の世界に出港してみてください!
この記事があなたの船選びに少しでも参考になりましたら幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。