イタリア・ベネチアが「訪問税」の徴収を開始。【2019年7月より】

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世界中から観光客がやってくる「水の都ベネチア」。

日本人にもおなじみの大人気の観光地ですよね。

そんなベネチアで2019年7月から、新たに「訪問税」というものが課せられることが決定しました。
読んで字のごとく、「ベネチアを訪問する際に収める税」のことです。

訪問ということは、私たちのような日本人旅行者にも大いに関係があります。

今回は「訪問税」って何?何故課せられることになったの?
誰が、どのくらい「訪問税」を納めるの?

といったところを調べてみましたのでご紹介いたします。

ベネチア旅行を計画中の方に、少しでもお役に立ちましたら幸いです。

 

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イタリア・ベネチアが「訪問税」の徴収を開始。2019年7月より

「訪問税」とは、「ベネチアを訪れるすべての人を対象に徴収される税」です。

訪れる人すべてということは、当然旅行者がその主たる対象になります。

その「訪問税」について、知っておくべきポイントを下記の通りまとめてみました。

  1. 徴収金額:2.5~10ユーロ(約315円~1260円)
  2. 徴収目的:景観や安全を維持するため
  3. 課税対象者:宿泊の有無を問わず、訪問する者すべて
  4. 訪問税が徴収される前には混み合うこと必至?

それぞれ一つずつ、詳しくお話させていただきますね。

1.徴収金額:2.5~10ユーロ(約315円~1260円)

気になる訪問税の徴収額ですが
2.5~10ユーロ(約315円~1260円)
となっています。

金額に開きがあるのは季節によって調整するためで、
当然ベストシーズンである夏場が高く、オフシーズンである冬場は安くなるでしょう。

2.徴収目的:景観や安全を維持するため

今回、なぜベネチアは「訪問税」を導入することになったのでしょうか?

それは、ベネチアの美しい景観と安全を維持するためです。

ベネチアには毎年たくさんの観光客が訪れ、その数は年間数千万人にも達しています。
これだけの人数が大挙して押し寄せるのですから、観光名所を清潔に保ち、安全を守る為には当然それ相応の経費が掛かります。

これまで、街の景観や安全を維持するための費用はベネチア市民の人たちが負担してきたのですが、
増えすぎる観光客によって生活環境が悪化していることに、住民からは以前より苦情が出ていたそうです。

それを受け、ベネチア市は長年市民が負担してきた景観を守るための費用を賄うために、訪問税の導入を決定したというわけです。

3.課税対象者:宿泊の有無を問わず、訪問する者すべて

この「訪問税」は、ベネチアに「上陸」する人すべてに課せられます。
たとえベネチアに宿泊せずに、日帰りで観光に訪れた場合でも徴収の対象になります。

例えば「クルーズ船に乗っていてベネチアに寄港した」という場合でも訪問税を支払う必要があります。

徴収方法はまだ具体的には明らかになってはいませんが、航空会社やツアーバス会社なども、代金に訪問税を上乗せする可能性が高いと見られています。

ただし例外として、
就労や研究のためにベネチア市を訪れる人に関しては、この訪問税の適用外にすることを検討しているようです。

確かに企業の出張や何らかの研究のためにベネチアを訪れるのと、観光でベネチアを訪れるのとではわけが違いますよね。

どのように判断するのかは、まだ検討中とのことですが、いずれ何らかの形で発表があるでしょう。(2019年1月時点)

4.訪問税が徴収される前には混み合うこと必至?

この「訪問税」は2019年の7月から徴収されることが決まりました。

そうなると、その導入が始まる前にベネチアに行っとこう!という旅行者が殺到するのでは?という懸念があります。

訪問税そのものはそんなに高い額ではないですが、少しでも安い金額で旅行に行きたいと思うのが人間というもの。
そう考えると、訪問税が導入される7月前、ことにゴールデンウイークなどにベネチアに駆け込む旅行者が溢れ出るのではないかと推察されます。

 

ちなみに、ベネチアにはすでに「宿泊税」というものが制定されていまして、
こちらは1泊あたり1~5ユーロ(約127円~633円)で、たいていはホテル代金に上乗せして徴収されています。
(最大5泊までですので、6泊目以降は課税されません。)

ここにさらに訪問税が加わりますので、場合によっては「宿泊税+訪問税」で4,000円近く支払うケースも出てきます。

もし、ベネチアを訪れたいと思っているのならば、訪問税が導入される前に早めに行っておくことをオススメします。

 

まとめ

2019年7月より、イタリア・ベネチアに導入される「訪問税」について、下記の通りお話させていただきました。

最後にもう一度まとめてみましょう。

  1. 徴収金額:2.5~10ユーロ(約315円~1260円)
  2. 徴収目的:景観や安全を維持するため
  3. 課税対象者:宿泊の有無を問わず、訪問する者すべて
  4. 訪問税が徴収される前には混み合うこと必至?

今回の訪問税の導入については、あの美しいベネチアの景観を守るためなら仕方のないことだと個人的には思います。

旅行者の立場としては支出が増えることは残念ですが、今後もベネチアがベネチアらしく在り続けてくれるなら、訪問税を支払うことでそれに協力したいな、と。

 

そうはいっても、旅行に行くなら出来るだけ安く行きたいというのが本音ですので(笑)

ベネチアを訪問したいとお考えの方は、訪問税が導入される2019年7月前に、ぜひお出かけになることをオススメいたします!

 

この記事が少しでもご参考になれば幸いです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

 

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