レストランでの食事は、クルーズ船の最も大きな楽しみのひとつです。
中でも「美食の船」として名高いオーシャニアクルーズ・リビエラ号の食事は、舌の肥えた世界中のクルーズ乗客からも高く評価され、その料理を目当てに年々リピーターが増え続けているほど。
今回はオーシャニア・リビエラ号のメインレストラン「グランドダイニング」で私が実際に食べてきた料理をレポートさせていただきます。
記事の後半ではレストランを利用する上で気付いたポイントもまとめてありますので、これから乗船される予定の方に少しでもお役に立ちましたら幸いです。
基本のレストラン「グランドダイニング」

オーシャニア・リビエラ号6階の船尾にある「グランドダイニング」は追加料金無し、予約不要で利用できる基本のレストランです。
広々した空間に豪華なシャンデリア、オシャレな内装に食事前からテンションが上がります!

ディナーメニューはなんと14種類
グランドダイニングの一番の特徴は、なんといっても14種類にも及ぶメニューの豊富さ!
No.1~No.14までのメニューが毎日日替わりで提供され、どのメニューになるかは当日のお楽しみになっています。
▼ディナーメニューはこんな感じ!これが一回分のメニューです。

前菜だけでも、6種類×14メニューあるわけですから、実に80通りものバリエーションがあるということに!

私たちはこれまでグランドダイニングでの食事を6回いただきましたが、同じメニューに当たったことが未だ一度もありません。

船のレストランの料理は似たようなものが多くて飽きてしまうという声もありますが、このグランドダイニングではその心配は無用です!
【実食レビュー】
それでは、数あるメニューの中から私たちが実際にグランドダイニングで食したものをご紹介していきますね。
お通しのパン

まず最初に、器に盛ったお通しのパンが運ばれてきます。これは注文と関係なく毎回必ずサーブされるものです。

これがおいしくて、ついつい食べ過ぎちゃうんだよね

ここであんまり飛ばすと後で食べきれなくなるので、ほどほどにね!
前菜

きのこの濃厚な風味が口いっぱいに広がります。底にはバゲットのようなものが敷いてあって見た目よりもボリュームあり。

ポテトの甘味とキャビアの塩気がよく合います。ポテトはホクホク系ではなく、どちらかというとしっとりクリーミーな食感。

パリパリの生地の中からプリプリのホタテが出てきます。ウイキョウとは回りに散らしてある緑色のハーブのことです(別名フェンネル)。ホタテのうま味とハーブが相性抜群!

ホタテ好きにはたまらない一品でした!

ケフテとはミートボールをフライにしたものです。ヨーグルトソース初体験でしたがこれがめちゃくちゃ美味しかった!きゅうりとニンニクの風味が上品で、揚げ物によく合います。

デザートで食べるヨーグルトとは全然違ったよ
さっぱり爽やかで美味しい!
スープ&サラダ
スープ

私も主人もコンソメ好きなので、スープはもっぱらコンソメスープを頼んでいました。塩加減も濃すぎず、セロリの風味と食感が良いアクセントになっています。

メニューによって、チキンコンソメの日とビーフコンソメの日があるよ

コンソメ以外のオススメはロブスターのビスク!
毎回どのメニューにも必ず載っていた人気の一品
サラダ

アンチョビがたくさん入ってて嬉しいですが、葉っぱとバランス良く食べないと最後にしょっぱさだけが残るのでご注意😅 シーザーサラダは日によって付け合わせの具材が変わります。

別の日のシーザーサラダ、今度はクルトンとしいたけでした。このしいたけに味が付いているのですがこれが絶品!少し甘めでしいたけの味がジュワッと染みだして、ずっと噛んでいたい美味しさ(笑)

葉っぱだけのシンプルなサラダ。野菜を採りたいときや、食べる量を軽めにしたいときに重宝します。
メイン料理
牛肉料理

プライムリブがとても柔らかくてジューシー!赤ワインソースもコクがあってとにかく美味!

あっという間に完食しちゃった!
特別レストランの肉より美味しかったかも…

脂身が少なめでしっかりした肉質ですが、柔らかく切りやすいです。さっぱりしたグレイビーソースと合わせて美味しくいただきました。
ヨークシャープディングとは右上にあるシュークリームの皮みたいなもので、こちらもグレイビーソースにつけて食べると美味しいですよ。

お菓子のプリンとは全然違った!
外側がカリカリ、中がしっとりして美味しかったね
鶏肉料理

こちらはオーシャニアクルーズの料理を監修している”ジャック・ぺパン氏”プロデュースの特製メイン料理のうちの一つです。
ジューシーで柔らかい鶏肉にハーブの良い香りが染みこんで、サッパリと美味しかったです。骨を外すのにちょっと緊張しましたが、肉が柔らかいので思ったより簡単にできました。

いっそ手で持ってかぶり付きたい!と思いましたが、そんなお下品なことはできませんでした😅

柔らかい手羽元3本に濃厚なキノコクリームソースが掛かった一品。味はとっても美味しいんですが、3本目くらいになるとちょっと飽きてくるかも…😅
ピラフはタイ米っぽい感じで、味は淡泊です。
魚料理

たまには魚料理もいいね、と頼んだこちらが大変美味しかったです。レアに焼き上げたマグロがまるでステーキみたい!ポルチーニ茸のうま味がギュッと詰まったラビオリも絶品です。

主人は「このワンタン美味しいね!」ってずっと言ってました(笑)
私がエビアレルギー持ちのため食べられませんでしたが、実はロブスター料理も大人気です。どの日のメニューにも必ず載っています。
デザート
コースメニューの量は日本人の胃にはかなり多いので、デザートまで到達するにはお腹の空き具合をかなり調節しないといけません。
重いデザートは無理だな…という時は、軽く済ませられるアイスクリームやシャーベットがオススメです。
ケーキ類

ラズベリームースの周りを焼いたメレンゲが囲っています。甘い生クリームとラズベリーの酸っぱさが相性抜群。可愛らしい見た目で女子受けしそうなデザートですが注文したのは主人です(笑)。

ウエイターさんがどっちに置こうかちょっと迷ってたよね

メニューは文字だけだから、こんな可愛いのが来るとは予想できなかったよ
アイスクリーム


バニラとチョコレートは毎回必ずメニューに載っています。その他のフレーバーはメニューごとに日替わりになっていて、どれが当たるかはその日のお楽しみ!
◆アイスクリームフレーバー(一例)◆
ストロベリー、塩キャラメル、ティラミス、チョコミント、ピスタチオ、モカ、カプチーノ、ティラミス、ラムレーズン…など
また、1メニューにつき1種類、砂糖不使用のアイスも登場します
(バニラ、コーヒー、チョコレート、ピーチ、マンゴー、ストロベリーなど)
シャーベット


シャーベットはサッパリしているので、多少お腹が膨れていてもペロッといけちゃいます。
シャーベットは1メニューにつき1種類ですが、こちらも日替わりでフレーバーが変わるのでどれが当たるかはお楽しみですね。
◆シャーベットフレーバー(一例)◆
パッションフルーツ、マンゴー、ストロベリー、カシス、ラズベリー、ライム、グアバ、ブラッドオレンジ…など
チーズプレート

海外ではデザートの扱いになるチーズプレート、こちらはワインのお供に注文しました。
柔らかいブリーチーズからセミハードチーズ、ブルーチーズと色んな種類があるので飽きることなく楽しめます。パウンドケーキも美味しかったです。

ただし量がけっこう多いので、これを注文するなら他の料理を少なめにしておいた方が良いと思います。
グランドダイニングを100%楽しむためのポイント
グランドダイニングを実際に利用してみて気づいた点や、食事を楽しむためのポイントを以下にまとめておきます。
- まずは受付で部屋番号を伝えよう
- 全体的に量が多いので加減して注文しよう
- 必ずしも前菜・スープ・サラダ・メイン…と全部頼まなくてOK
- アルコール類は有料
- ドレスコードはスマートカジュアルでOK
まずは受付で部屋番号を伝えよう
グランドダイニングに入るとすぐ左手に受付カウンターがあります。まずはスタッフさんと「グッドイブニング!」の挨拶を交わしましょう。

受付が混み合ってるときは少しだけ待つこともありますが、必ずスタッフさんが声を掛けて席に案内してくれます。間違っても勝手にスタスタ歩いていってはダメです(笑)
挨拶の後は決まって「お部屋の番号は何番ですか?」と聞かれるので自分の客室番号を伝えましょう。
部屋の番号を伝える時は2ケタずつ区切って伝えるとスムーズです。
例えば「8130」だったら「エイティワン、サーティ」といった具合ですね。

ちなみに「サーティ」も発音が難しくてなかなか通じなかったね。

むしろ「ターリィ」って言った方が通じました。
全体的に量が多いので加減して注文しよう
実食レビューの中でもちょいちょい触れましたが、 日本人の感覚からすると、料理の一品一品の量はかなり多いです。(肌感覚で日本のレストランの1.5~2倍くらい)
食後のデザートまで楽しみたいのであれば、料理は加減して注文した方が良いですね。
もちろん、残ってしまった場合は無理して食べる必要はありませんよ。
必ずしも前菜・スープ・サラダ・メイン…と全部頼まなくてOK
上記の補足になりますが、必ずしも前菜からメインまですべてのメニューを注文する必要はありません。
その時の体調や好みに応じて「サラダとメインだけにする」「前菜を2種類食べてメインは頼まない」など、自分の好きなように注文してOKです。
フルコースで全部頼んだら、普通の日本人ならまず満腹で苦しくなると思います。

私もそこそこ食べる方ですが、全部頼んだときはヤバかったです…
アルコール類は有料
料理は何をどれだけ食べても無料ですが、アルコール類だけは有料になるのでご注意ください。
支払はクルーズ乗船時にもらう「クルーズカード」をスタッフさんに渡せばOK。
食後に伝票を持ってきてくれるので内容を確認してサインすれば完了です。

ちなみにワインリストには載っていませんが、ビールも注文できます。オーシャニア・リビエラ号では銘柄は「ハイネケン」でした。

1杯目は絶対ビール派だから嬉しい!
ドレスコードはスマートカジュアルでOK
「グランドダイニング」でのディナー時の服装はスマートカジュアルでOKです。
女性であれば…
- キレイ目のワンピース
- キレイ目のブラウス+スカートまたはスラックス
男性なら…
- 襟付きのシャツ+ジャケットなら間違いなし
- パンツはキレイ目のスラックスやチノパン
▼私たちはこんな感じ!


クルーズ船のドレスコードについてはこちらもご参照ください
まとめ
オーシャニア・リビエラ号の基本レストラン「グランドダイニング」の実食レビューをお届けいたしました。
最後にもう一度まとめさせていただきます。
- メニューが14種類もあり、毎日通っても全く飽きない
- 素材にこだわっていて、シンプルな調理方法でも美味しい
- 基本的に何を頼んでもハズレなし!ステーキ系が特に美味しい
- 受付で部屋番号を伝えるときは2ケタずつ伝える
- 全体的に量が多いので加減して注文しよう
- 必ずしも前菜・スープ・サラダ・メイン…と全部頼まなくてOK
- アルコール類は有料
- ドレスコードはスマートカジュアルでOK
美食の船と呼ばれているだけあって、料理はお世辞抜きでどれも本当に美味しかったです!
6回も行けばひとつくらいはハズレを引くかな?と思ったのですが、どの回でも満足のいく食事となりました。
ひとつ悩みがあるとすれば、気に入った料理があってもなかなか2回目を味わうことができないことでしょうか。メニューが豊富であるがゆえの、ぜいたくな悩みですね(笑)
これから乗船される予定のある方、食事が美味しい船をお探しの方に、オーシャニア・リビエラ号の「グランドダイニング」は自信をもってオススメできます!
最後までお読みいただきありがとうございました。